こんにちは!TENGUです。
ちょっと急なんですが、スニーカーにまつわるオリジナルストーリーを書いていこうかなと思います。
正直物語の方が面白いかなと思いまして、、
もちろん、まだまだ未熟な部分も多いので、温かい目でよんだいただけたら幸いです。
ということで、シリーズの第0話を公開します。今回、あまりスニーカーは出てきませんが、次話からどんどんスニーカーを出していく予定です。
では、「ジョシュとチャールズのスニーカー人生」スタート!
プロローグ
僕はたくさんのスニーカーを買ってきた。
今考えてみると、なんでこんなにスニーカーを持っているんだろうと思うこともある。
なぜなら、スニーカーに出会わなかったら、もっとお金が貯まる人生だったかもしれないからだ。(しかも僕には2本の脚しかない!)
でも、スニーカーを好きになった人生だからこそ、幸せに感じることがある。
もし、スニーカーを買うか貯金するべきか、僕にアドバイスを求めるならこう答えるだろう。
「間違いなくスニーカーを買った方がいい!」
第一章:エアフォース1
チャールズ先生
「今日も学校か、やっぱり行きたくない」
そう思うとベッドから抜け出せない。
アメリカに引っ越して2年。友達はおろか、話せる人もいない。
英語は僕に合わないんだろう。
家族はもちろんいるが、僕と顔を合わせることがほとんどない。
2人とも仕事が大好きみたいだ。
「ピンポーン」
こういう憂鬱な時に限って家のチャイムが鳴る。
こんな朝早くに誰だろう。無視しようかな。
その時、布団を被っていてもわかる甲高い声が聞こえた。
「Josh!いないのー!」
こう呼ぶのは1人しかいない。
チャールズ先生だ。
彼女は人にあだ名をつけるのが好きみたいで、僕のことをJoshと呼ぶ。
「いますよ~!」
僕はあきらめて、部屋で叫んだ。
この先生は日本語が話せる。
だからまだ他の人よりもまだ話しやすい。あくまで、ま、だ、だ。
「Josh 開けて!このまま話してもいいけど、君が恥ずかしいでしょ!」
僕の身体に違う意味で力が入った。
めんどくさい展開だ。
自分のテリトリーを犯さないでほしい。
僕はしぶしぶドアを開けた。
「チャールズ先生どうぞー!」
安そうなTシャツにジーンズ、それから、、、いつも違うスニーカーを履いた足元。見慣れた格好の女性がいる。
「Josh、元気?」
真っ黒な髪と真っ白な肌。学校でも美人と評判の先生だ。
チャールズ先生はなんで僕の家に来たんだろう。
「はい元気ですよ、先生も元気そうですね」
基本的すぎる返答だが、これで十分。
満足げな顔がずっと見続けている。
「元気よ、ところで今からスニーカー買いに行かない?」
僕にとっては、予想外すぎる返事だ。
スニーカー?なんで?僕にはお金もないし、なんせ興味がない。
つまんない表情になっていたかと思うが、先生は話し続けた。
「今日、どうしてもほしいスニーカーがあるの。あなたが暇なら付き合ってくれてもいいんじゃない?」
美人とデートを断る男なんているのか。しかも先生公認で学校をサボれそうな機会なんてめったにない。
了承をすると、先生はニコニコしながら、出かける準備を促した。
目についた服を急いで着て、外に出ると、先生が車で待っている。
「Josh、今日はあなたにもスニーカーを買ってあげる」
車に乗ってすぐ、先生は驚きの言葉をかけた。
「あなたはスニーカーが好きだと思うの。だから今日はあなたにぴったりなモデルを買いにいきましょう」
僕がスニーカーを好き?そんなこと思ったことがない。
なんせ僕は一足しか持ってないし、しかもファッションにも興味がない。
でももらえるものはもらっておこう。
「はい、好きです。ありがとうございます。」
この返事がなくても、スニーカーを買いに連れ出してくれてたのだろうか。
この日が人生を大きく狂わせる日になるとは知らず、僕は先生の車で羽を伸ばしていた。
続く